介護職員初任者研修の合格率は?
介護職員初任者研修とは、以前はヘルパー2級と呼ばれていた資格です。介護に関する基礎的な知識や技術を習得することが目的のため、約130時間にも及ぶ研修と修了試験で構成されています。介護職員初任者研修は、介護現場で働く方にとってはスタートラインになる資格です。多くの方が取得を目指していますが、研修の合格率はどれくらいなのでしょうか?
介護職員初任者研修の合格率や難易度って?
介護職員初任者研修は、修了試験が実施されます。そこで合格率や難易度を確認しておきましょう。
勉強すれば合格できる難易度
介護職員初任者研修は、冒頭で申し上げたとおり、約130時間の研修と修了試験を受けなければいけません。実際の研修は、講習と実技に分かれており、講習では介護制度やコミュニケーション、そして介護の基本的な考え方などを学びます。実技は実際に介護現場で行うことを勉強します。歩行、移乗、着脱、食事、入浴、排泄といった実技練習です。各講習と実技が修了したら、いよいよ修了試験に挑みます。修了試験は筆記方式で1時間です。内容的には介護の基礎的な知識と技術となっているため、しっかり勉強すれば誰でもついていける難易度といえるでしょう。
介護職員初任者研修の合格率は?
介護職員初任者研修の合格率は、厚生労働省をはじめ、どこの機関でも公開していません。ただし、大阪府の試験の合格ラインは100点満点中60点、万が一、60点以下だったとしても追試が受けられるようになっています。このような内容を見ると、決して難しい試験とは考えられません。実際に、介護職員初任者研修は、介護に関する理解度を上げて基礎的な技術を身につけるための研修です。しっかり勉強に打ち込めば、ほとんどの方が合格すると思ってもよいでしょう。
介護職員初任者研修の合格率を上げるためのポイント
最後に介護職員初任者研修の合格率を上げるポイントについて解説します。ポイントは次の4つです。難易度が高くないとはいえ、絶対に合格できるとは限りません。ポイントを事前に抑えてしっかり修了試験に備えましょう。
課題レポートはしっかり提出する
研修の途中で課題レポートを求められたときは、必ず期限内に提出するようにしましょう。そもそも課題は、今まで勉強した部分の理解度を確認するものですし、試験に出る可能性も高い内容です。課題レポートは、実習時や通信研修の場合に多く用いられています。
分からないままにしない
もし研修中に分からないことがあれば、積極的に質問するようにしましょう。せっかく研修を受けるのですから、時間が過ぎるのを待つといった姿勢はあまりにももったいない行為です。たとえ周囲の方がまったく質問をしなくても、分からないことがあったときは必ず解決しておきましょう。質問する相手は、講師の方でもよいですし、研修を受ける中できた友だちに聞いても問題ありません。
大切なところはしっかりチェック
研修の中には、必ず重要なポイントがあります。こういったポイントが出たときは講師の方も重点的に教えてくれるので、しっかりチェックしておきましょう。テキストに大切な用語などが出た場合は、忘れずに線を引く、講師が重要なことを話した場合はメモを取ると記憶に留まり、修了試験に役立ちます。
試験問題は分かる問題から始める
修了試験が始まったら、分かる問題からどんどん解いていきましょう。順番に問題を解き、途中で行き詰ったら時間がなくなります。時間がなくなると、どうしても焦ってしまうため、本来の力が発揮できません。まずは簡単そうな問題から解き、最後に難しい問題に取り組みましょう。
介護職員初任者研修は、難易度の高い研修ではありません。しかし、合格率が公開されていないため、油断は禁物です。研修は、講師による座学や実技が約130時間行われます。真面目に勉強していれば合格できる可能性は上がるので、限られた勉強時間を有意義に使って合格に向けて勉強しましょう。